しずくライアー製作ワークショップ2日目

しずくライアー製作ワークショップ2日目


お盆を過ぎたというのにとても暑い日です。


今年の青森は梅雨明けしないと言われていましたが、

こんなに暑い日もやってきてくれて夏が好きな私としてはとっても嬉しかったり。


今日も裏面を彫っていきます。


樹と向き合う時間は、なんだか深い海の中にいるような感覚で


その瞬間、自分の深い意識と繋がっているように思います。


私はこの時間がとても好きで


ライアーを奏でるのもとても好きなのですが、

自分の楽器を自分で彫るという作業もとても大切に思っています。


太陽が沈むのを見届けようと、近くの山に登り、展望台に行きました。

展望台の頂上にたどり着いた時には

太陽はもう遠くの山に沈むところで、女神様のようにとても美しい色を放っていました。


岩手の山々が重なり合い、うすむらさきのグラデーションになっていて

空もオレンジから藍色への淡いグラデーションになっていました。

2年前、私がここに住みたいと思ったのは、ここの風景を見たから。

赤ちゃんは生まれるときに空から地上を見て生まれる場所を決めるそうです。

きっと、私が生まれるときに空からこの風景を見て、この地球に住みたいと思ったのだろうな、と思ったのです。

そのくらい、地球を感じる景色でした。

360度広がる美しい山々。

青々と生きている森、キラキラと輝く海。

刻々と色を変える空。

ライアーを彫る方々にはこの風景をお見せしたいなと思っています。

ライアーを彫ることも、自分自身と深くつながる作業。

ライアーを奏でることもそう。

私が私として生まれること、この人生を生きること。

生まれるときに決めてきたこと。

この風景を見ることで、それを思い出し、さらに深くつながるような気がしているのです。

帰るとゆうじさんが火を起こしていました。

日が暮れて薄暗くなったなか、七輪の火はさらに美しく見えました。

この火で青森のほたてを焼いて乾杯!

山形・尾花沢の美味しいスイカもいただき、また楽しい夕べとなりました。


Nonoの森のしずくノオト

てらもとのの しずくライアの日々の響き、そして日本や世界を旅したあしあと、演奏会やワークショップ情報などを書いています。 青森県八戸市南郷の森に開いた工房、『楽器工房じゆうじん』の楽器職人ゆうじと、地球を救うためにやってきたあかちゃん弦樹(げんき)の3人暮らし。2019年に生まれた日本の木から生まれたしずくライアを筆頭に、2021年には炎、風、と新しいライアが生まれています。

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